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赤鳥居と御朱印のパワースポット 久米南の「時切稲荷神社」人気

弁柄塗りの赤鳥居が並ぶ時切稲荷神社の参道
弁柄塗りの赤鳥居が並ぶ時切稲荷神社の参道
「時切稲荷神社」の総代会が作った御朱印
「時切稲荷神社」の総代会が作った御朱印
 岡山県久米南町里方に「何月何日何時までに」と、時を切って祈願すれば願い事がかなうといわれる神社がある。時切(とききり)稲荷神社。これまでは地元住民が参拝するだけの場所だったが、2018年に御朱印を作製し、赤鳥居が立ち並ぶ姿をインターネットでPRすると、若者が注目。失恋や失敗などで「止まった時間(とき)」を動かすパワーのあるスポットとして人気を集めている。

 同稲荷神社は誕生寺(同所)に程近く、小高い丘の上にひっそりと立つ。伏見稲荷大社(京都市)を思わせる弁柄塗りの赤鳥居をくぐって参道を上がった先に小さな社がある。

 縁起によると誕生寺の守護神として祭られたとみられ、地元では「トッキリサマ」として信仰を集めてきた。昭和初期から太平洋戦争までのピーク時には、地元の豆腐店で一日500枚以上の油揚げが参拝者に売れ、大半が供えられたという。

 そのにぎわいを取り戻そうと、前総代長の木多信俊さん(65)=久米南町=が御朱印の作製を発案。18年秋にキツネと赤い鳥居を組み合わせたデザインが完成した。

 町も御利益や参道の写真映えに着目。総代会の了承を得て「失恋や失敗からの新しいスタートを切るきっかけをつかんで」とインターネットを通じてPRした。

 そのかいもあって、同11月に行われた祭事には倉敷、笠岡市などから女性ら約20人が参拝。その人たちがSNS(会員制交流サイト)で発信し、2カ月足らずで当初用意した50枚の御朱印シートが完売した。

 御朱印は誕生寺寺務所で、300円で購入することができる。「御朱印目当てで来町し、誕生寺などとセットで周遊する流れができつつある」と同町産業振興課。

 現総代長の本城雅人さん(71)=同町=は「参道を整備するので、大勢の人にお参りしてほしい」と話している。

     ◇    

 同神社では10日午後1時~3時、「初午祭」が営まれる。普段買うことができないお守りの販売がある。問い合わせは同課(086―728―4412)。

(2019年03月03日 10時53分 更新)

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