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「引きこもり」当事者の居場所に 井原で社協職員らが交流拠点開設

井原市のボランティアグループが設けた引きこもりの人の支援拠点「こもれびの杜」
井原市のボランティアグループが設けた引きこもりの人の支援拠点「こもれびの杜」
 井原市西方町に、引きこもりの人の社会参画を後押しする拠点「こもれびの杜」が設けられた。井原市社会福祉協議会職員らでつくるボランティアグループ「TEAM HK」が、当事者たちが集える“居場所”として整備。毎月1回、体験活動やレクリエーションを行い、自ら一歩を踏み出せるよう手助けする。

 引きこもりの長期化や高齢化が全国的に課題となる中、市社協が中心となって取り組んでいる「ひきこもりほっとけん事業」の一環。同じ境遇の人と関わることで不安感を取り除いたり、交流を通じて自己肯定感の醸成を図ったりすることを目的としている。

 拠点は民家を取り壊した跡地(約260平方メートル)を活用。ピザ焼き小屋や倉庫兼休憩所があり、市社協が開設する相談支援センターや、市適応指導教室などを通じ、当事者や保護者に来所を呼び掛けていく。

 26日に開所式があり、「TEAM HK」のメンバーや市内の福祉関係者ら約30人が出席。施設名を記した銘板の除幕などを行い、久津間憲通社協会長らが「当事者の人たちが気楽に集い、触れあえる場所にしたい」とあいさつした。

 開所日は毎月第4火曜日。問い合わせは市社協(0866―62―1484)。

 引きこもりの人を受け入れるシェアハウスを運営しているNPO法人「山村エンタープライズ」(美作市)の水野文一郎理事によると、住民主導のこうした取り組みは全国的にも珍しいという。市社協はこれまで、市内の引きこもりの人の実態調査(16年)、相談支援センターの開設(17年)、支援者養成講座(18年)などを行っている。(金尾雅広)

(2019年02月26日 18時44分 更新)

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