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天文台や星空生かした観光振興を 浅口のシンポで関係者が意見交換

天文関連施設や星空を活用した観光振興策について意見を交わすパネリストら
天文関連施設や星空を活用した観光振興策について意見を交わすパネリストら
 京都大付属岡山天文台(浅口市鴨方町本庄)の口径3・8メートル光学赤外線反射望遠鏡「せいめい」の完成を記念したシンポジウムが23日、同市内であり、備中地域の天文関連施設や美しい星空を生かした観光振興策について、関係者が意見を交わした。

 「美宙(びっちゅう)の星空を巡るシンポジウム」と題し、県備中県民局が企画。京都大大学院宇宙物理学教室の野上大作准教授が基調講演を行い、天体の爆発現象や太陽系外惑星の観測など同望遠鏡で成果が期待される研究テーマについて解説した。

 意見交換では、倉敷科学センターの三島和久学芸員、岡山天文博物館の粟野諭美館長、井原市地域おこし協力隊の大東彩子隊員、矢掛町で宿泊施設を営むシャンテ(同町)の安達精治代表取締役CEOを含めた5人が登壇した。

 三島氏は「国内で口径1メートル以上の望遠鏡が五つもあるのは備中地域だけ。プラネタリウムなど教育施設も整っている」と、天文分野の地域資源の充実ぶりを指摘。粟野氏は「博物館そばの施設で188センチ望遠鏡を所有する国立天文台や京都大、近隣の宿泊施設などと連携して多様なイベントを企画したい」と語った。

 野上氏も「せいめい望遠鏡を活用した観望会を来年中には開きたい」と観光振興に協力する姿勢を示した。安達氏は、天文以外の分野も含めて備中地域の自治体が連携して観光PRに努めるよう求め、大東氏は美しい星空を守る意識をエリアの住民が共有し、実践する必要性を訴えた。

 シンポには約200人が参加した。

(2019年02月23日 12時50分 更新)

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