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反射望遠鏡「せいめい」完成祝う 浅口の岡山天文台、アジア最大級

宇宙の謎の解明に期待が寄せられているアジア最大級の「せいめい」望遠鏡
宇宙の謎の解明に期待が寄せられているアジア最大級の「せいめい」望遠鏡
反射望遠鏡「せいめい」完成祝う 浅口の岡山天文台、アジア最大級
 京都大付属岡山天文台(浅口市鴨方町本庄)の口径3・8メートル光学赤外線反射望遠鏡「せいめい」の完成記念式典が20日、現地で行われた。今月末にも全国の大学研究者らによる共同利用が始まる予定で、天文学分野で注目が集まる突発的な天体爆発現象の解明や太陽系外惑星の観測などで成果が期待されている。

 せいめい(高さ、幅、奥行きとも約8メートル)は、扇形の鏡18枚を組み合わせて1枚の主鏡とする分割鏡方式を国内で初めて採用。重さは約20トンで、突発的な天体現象に素早く方角を合わせて対応できるよう、一般的な4メートル級望遠鏡に比べ大幅に軽量化した。

 望遠鏡の開発とドーム建設などを合わせた総事業費は約15億円。京都大によると、同規模の望遠鏡と比べ半額以下に抑えた。海外の研究機関の関心も高く、インドネシアの国立天文台が追随し同型の3・8メートル望遠鏡の設置を決めたという。

 式典には約80人が出席。山極寿一・京都大総長が「日本で最も晴天率の高い岡山県に、アジア最大級の望遠鏡を持つことができたのは大きな喜び」とあいさつ。国立天文台の常田佐久台長は「日本天文学の発展にとって極めて重要なマイルストーン(節目)。岡山から国内、世界の科学技術に貢献してくれることを期待している」と述べ、関係者によるテープカットで完成を祝った。

 新たな望遠鏡の計画は、京都大、国立天文台などが2006年に発表。当初は11年度の完成予定だったが、資金難などで完成が昨年7月までずれ込んだ。式典は同月を予定していたが、西日本豪雨で周辺に甚大な被害が出たため、延期していた。

(2019年02月20日 13時50分 更新)

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