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水流入防ぐゲート 不具合で閉じず 高梁の国道、県点検で判明

不具合で約50センチしか引き出せなかった高梁市の陸閘
不具合で約50センチしか引き出せなかった高梁市の陸閘
水流入防ぐゲート 不具合で閉じず 高梁の国道、県点検で判明
 高梁川の増水時に市街地への水の流入を防ぐため、高梁市落合町近似の国道313号に設けられた「陸閘(りっこう)」と呼ばれるゲートが、不具合で閉じない状態にあることが20日、管理する岡山県の点検で分かった。西日本豪雨では、県内16カ所以上の陸閘が操作されなかったことが県の検証委員会で判明しており、管理体制が改めて問われそうだ。

 県によると、陸閘は1975年ごろ、高梁川堤防と国道313号の交差部に設置。国道脇に収納された鉄製ゲート(高さ約2メートル、厚さ0・5メートル、長さ約10メートル)を手動で引き出して道路を封鎖し、高梁川からあふれ出た水を遮る仕組み。西日本豪雨では職員が近づく前に周辺が冠水し、操作できなかったという。

 点検が2008年から行われていなかったため、県備中県民局高梁地域事務所の職員ら12人が20日、現地を訪問。ゲートのレールを覆う金属製の蓋(ふた)を外したところ、レールにゆがみが見つかった。操作を試みたが、約50センチしか引き出せなかった。

 県は修理が完了するまでの間、浸水の恐れがある場合は土のうを積んで対応する方針。同事務所の照田秀志管理課長は「西日本豪雨の際にたどり着けても動かせなかった可能性があり、危機意識が薄れていたと言われても仕方ない。出水期に間に合うよう修理を急ぐ」と話した。

 西日本豪雨で冠水した近隣地区の男性(55)は「動かしているのを見たこともなく、やはり、と思った。あきれた対応で、一刻も早く対策を取ってほしい」と作業を見守った。

(2019年02月20日 13時00分 更新)

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