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浸水免れた生地でジーンズ 福山の織布メーカー開発進める

アクセの担当者(左)と打ち合わせをする篠原リーダー
アクセの担当者(左)と打ち合わせをする篠原リーダー
 西日本豪雨で被災した福山市の織布メーカーが、浸水被害を免れたデニム生地で商品開発を進めている。多くが水にぬれ使えなくなった中、利用可能な生地をジーンズに仕立て、この春にも東京を皮切りに販売。国内有数のデニム産地の“健在”をアピールする。

 開発を進めているのは篠原テキスタイル(同市駅家町中島)。昨年7月の西日本豪雨では工場2棟が床上浸水し、織機5台が故障した。ジーンズ約400着分のデニム生地も泥水に漬かって廃棄処分となり、被害総額は数千万円に上った。

 こうした苦境で力になったのが、尾道市のセレクトショップ運営会社「アクセ」だ。

 両社とも、福山、井原市や繊維関連企業などが参加する「備中備後ジャパンデニムプロジェクト」に加わり、オリジナル商品の開発や備中備後デニムの全国PRに取り組んでいる。被害の状況はアクセを通じて各方面に伝わり、人気女性服ブランドのデザイナーが「泥のかかっていない素材があれば、ぜひ使いたい」と支援に手を挙げた。アクセも協力を申し出て、3者による商品開発が始まった。

 計画では、女性用のジーンズ30~40着を製作。ジャパンデニムプロジェクトの関連事業と位置付け、「BICHU BINGO」のロゴや社名が入ったラベルを縫い付ける。プロジェクトが手掛ける他の商品とともに3月下旬に東京で販売を開始し、順次全国展開する方針。

 篠原テキスタイルの篠原由起新規事業開発リーダー(36)は「被災地が頑張っているというメッセージの発信につながり、備中備後のデニムを広く知ってもらえる機会にもなる。良い商品にして、多くの人に手に取ってもらいたい」と話している。

(2019年02月11日 09時44分 更新)

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