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伝統「北房ぶり市」にぎわう 真庭の山里で新鮮120匹即売 

来場者が見守る中で手際よくさばかれるブリ
来場者が見守る中で手際よくさばかれるブリ
 300年以上の伝統がある真庭市の「北房ぶり市」(呰部商店会主催、山陽新聞社後援)が3日、同市下呰部の呰部商店街一帯で開かれ、新鮮なブリを買い求めようと、市内外から訪れた約1万5千人(主催者発表)でにぎわった。

 歩行者天国となった会場2カ所に「ぶり小屋」が特設され、鳥取県の境港で水揚げされた天然物を中心に約120匹が並んだ。市価より3割程度安いとあって、家族連れらは脂の乗った切り身を次々と注文。職人が10キロ近くはある身に包丁を入れ、手際よくさばいていった。

 露店も軒を連ね、地域に伝わる「ぶり雑煮」やおこわ、イノシシ汁といった手作りの郷土料理をふるまう店には長い列ができた。

 約5キロ分のブリを購入した岡山市中区の男性(82)は「縁起を担ぎ、毎年買いに来ている。刺し身やしゃぶしゃぶ、ぶり大根にして夫婦で味わう」と話した。

 ぶり市は旧正月の伝統行事。一帯は江戸時代、伊勢亀山藩(現三重県)の飛び地で、藩が「正月ぐらいはブリを」と奨励したことから始まった。「ぶり市の風に当たると風邪をひかない」との言い伝えもある。

(2019年02月03日 11時21分 更新)

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