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瀬戸内・刀剣の里で「打初式」 精進誓う刀匠「理想の一振りを」

熱した玉鋼を鎚で打つ鍛錬に励む刀匠
熱した玉鋼を鎚で打つ鍛錬に励む刀匠
 日本刀作りの技を今に伝える施設「備前おさふね刀剣の里」(瀬戸内市長船町長船)で13日、「打初(うちぞめ)式」があり、刀匠らが仕事始めに1年の精進を誓い、無事を祈った。

 同施設で制作に携わる10人が臨んだ。刀匠らの信仰を古くから集めてきた靱負(ゆきえ)神社(同)の神職が作業場をはらい清め、祝詞を奏上。刀匠が火床(ほど)に火入れをし、玉鋼を熱して鎚(つち)で打つ「鍛錬」の作業に励んだ。真っ赤になった玉鋼に鎚が振り下ろされると、キーンという鋭い音が響いた。

 主催団体で、刀匠らでつくる「おさふね百錬会」代表の安藤広康さん(39)は「理想の一振りを目指して今年も努力したい」と語った。

 この日は観光客らが鍛錬を体験でき、岡山県内外から訪れた100人以上が列を作った。家族で来た高松市立小学校5年の男の子(11)は「鎚が重くて日本刀の制作は大変だと感じた。僕も目標に向け気持ちが新たになった」と話した。

(2019年01月13日 09時38分 更新)

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