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美作国電力 エネルギー地域循環へ 19年夏、10市町村に供給開始

美作国電力 エネルギー地域循環へ 19年夏、10市町村に供給開始
 美作地域10市町村を中心とした企業の出資でつくる地域新電力会社「美作国(みまさかのくに)電力」(津山市二宮)は7日、エリア内で今夏から電力供給サービスを開始すると発表した。地域で発電された電気を購入し、一般家庭や事業所、公共施設に供給。エネルギーの地域循環と経済活性化を目指す。

 計画では、各種発電事業者が手掛けた電力や一般家庭の太陽光パネルで発電した余剰電力、バイオマス発電、小水力発電による地域電力を買い取り、電力大手より安く売り出す。美作地域の消費電力需要を年間400億円と試算。5年後にエリアの全電力需要の10%に当たる40億円を売り上げ目標に掲げる。

 初年度の供給電力量は一般家庭6千世帯分に当たる約2万5千メガワット時を想定。全量をエリア外の新電力から購入し、約4億円の売り上げを見込む。翌年度以降、地元からの供給量を増やし、最終的に50%を地域の発電事業者から調達し、残りは大手電力や新電力会社で賄うとしている。

 送配電は既存の電力網を利用する契約を結んでおり、2月から試験供給をスタート。一般向けの電力販売契約は4月から受け付ける。買い取り、販売価格ともに詳細を調整中。

 今後は域内の企業、自治体へも出資を呼び掛け、官民連携の事業化を図る。地域が取り組む小水力やバイオマスといった発電事業に投資し、環境負荷が低いエコ電源開発のほか、自治体のまちおこし事業や新規ベンチャーも支援するという。

 津山市役所で会見した美作国電力の松田欣也社長は「美作地域を母体とした“地産地消の電力事業”の仕組みをつくることで、地域の活力につなげていきたい」と述べた。

 同社は、スーパー経営などのマルイグループ統括会社・マムハートホールディングス(同市二宮、松田社長)を中心に計10社で昨年7月に設立。12月に小売電気事業者の許可を取得した。資本金3千万円。従業員5人。

(2019年01月07日 13時36分 更新)

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