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子ども100人の視力回復に貢献 岡山の基金、途上国に手術費

ヒカリカナタ基金の支援で手術を行い、視力を取り戻したミャンマーの子どもたち(前列)=2018年10月
ヒカリカナタ基金の支援で手術を行い、視力を取り戻したミャンマーの子どもたち(前列)=2018年10月
 アジアの発展途上国で目が不自由な子どもたちの視力回復に貢献するNPO法人がある。元岡山県立岡山盲学校教頭の竹内昌彦さん(73)=岡山市=が理事長を務めるヒカリカナタ基金(同市北区大元上町)。小児白内障治療のための手術費を送ることで、これまでモンゴルとキルギス、ミャンマーの計約100人が視力回復を果たしており、「自分の目で世界を見させてあげたい」と千人を目標に活動を続ける計画だ。

 自身も全盲の竹内さんは2011年からアジアの視覚障害者への支援に取り組み、モンゴルとキルギスで職業訓練校などを整備してきた。その過程で、手術をすれば視力が回復できるのに貧困によって手術を受けられない人が多いことを知り、支援を始めた。

 16年以降、モンゴルで3人、キルギスで86人の手術に尽力。2018年10月にはミャンマーで8人の子どもが視力を取り戻した。1人当たり3万~5万円を要する手術費は、趣旨に賛同した会員約400人の会費や竹内さんの講演会の出演料などで賄っている。

 ただ、現地では子どもの障害を隠したがる家庭が少なくないため、小児白内障患者の把握は難しいという。そのため、竹内さんらは手術前に何度も足を運んで子どもの調査をしたり、手術を行う医療機関に協力を依頼したりしている。

 18年にはネパールでも調査を始め、今後はカンボジアやラオスにも活動を広げる予定。竹内さんは「子どもの親族から涙ながらに伝えられる感謝の言葉が忘れられない。多くの子どもに光を届けるため活動を応援してほしい」と話している。

 賛助会員などの問い合わせは事務局(086―242―3535)。

(2019年01月01日 12時46分 更新)

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