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入院患者の受け入れ再開 豪雨被災 まび記念病院

昼食を食べ笑顔を見せる男性と妻
昼食を食べ笑顔を見せる男性と妻
 西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区の中核医療機関「まび記念病院」(同町川辺)が3日、入院患者の受け入れを再開した。病棟全体の電力が回復し、調理室も再稼働にこぎ着け、環境が整った。全面復旧に向け、新たなステップになる。

 同病院は7月の豪雨で1階が水没し、機能を一時喪失。同月中に敷地内の仮設施設で診療を始め、9月には病棟2階で内科や外科など10科目の外来を再開した。ただ、臨時の小型受電設備では電力が賄いきれず、入院患者は受け入れられなかった。

 今回新たに大型受電設備を設置し、4階建て病棟全体の電力を確保。調理室も復旧して患者の栄養管理ができるようになり、入院可能な態勢を整えた。当面は全80床のうち、4階の40床を使用する。

 初日は3人が入院。市内の他病院から戻った男性(75)=同町=は「慣れた病院で落ち着く」とほっとした表情。妻(71)も「かかりつけ医がおり、自宅からも近い。やはり安心する」と笑顔だった。

 磁気共鳴画像装置(MRI)などが使えず、精密検査が必要な患者は当面受け入れない。今後、医療設備や全15科目の診療態勢を整え、来年2月をめどに全面復旧を目指す。村松友義院長は「本来の役割に向けまた一歩前進できた。医療レベルをできるだけ早く上げ、地域の人々が安心して暮らせるようにしたい」と話した。

(2018年12月03日 11時46分 更新)

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