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ごみからオブジェ「真庭のシシ」 色鮮やかに地元出身柴田さん制作

真庭市内で排出されたごみで作られた「真庭のシシ」
真庭市内で排出されたごみで作られた「真庭のシシ」
 廃材や漂着物を素材にした作品で知られ、淀川テクニックの名で活躍する現代アート作家・柴田英昭さん(42)=鳥取県智頭町=が、出身地の真庭市から出たごみでモニュメント「真庭のシシ」を制作した。国重要文化財・旧遷喬尋常小(同市鍋屋)で29日に披露。色鮮やかで愛きょうのある姿には、消費社会への風刺が込められている。

 柴田さんは玉野市の宇野港にあるオブジェ「宇野のチヌ」などの立体作品を国内外で発表。ごみ排出量が横ばいの真庭市が、リサイクル意識を高めてもらおうと依頼した。国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」推進に向けたモデル事業の一つ。

 シシは全長5メートル、幅2メートル、高さ3メートル。鉄でボディを組み、ハンガーやバケツ、じょうろ、玩具のごみをカラフルに組み合わせた。脚にミルク缶、牙はトラクターの爪を使うなど地域色も盛り込んだ。地元園児も訪れ、宝探しをするように無数のごみが織りなす作品に見入っていた。

 柴田さんは「ごみには地域の歴史や色が刻まれているし、使い方一つで価値も生まれる」、太田昇市長は「美しい真庭を永続的に残すためのシンボルとして活用したい」と話した。12月20日まで同小に展示し、その後は北房地区などを巡回する。

(2018年11月29日 14時29分 更新)

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