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「復興元年創業」真備に焼き鳥店 岡山の西村さんがオープン

「七幸」の入り口に立つオーナーの西村さん
「七幸」の入り口に立つオーナーの西村さん
 西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町有井に「復興元年創業」と銘打った焼き鳥店がオープンした。オーナーは不動産業の西村雄祐さん(33)=岡山市中区。被災した住民が地区外に移り住み、のれんを下ろす店舗もある中で「地域に元気を取り戻したい」と語る。

 店名は「七幸(しちこう)」。「「七」月に発生した西日本豪雨だが、地域みんなの手で復興を成し遂げ「幸」せをつかみとろう―との思いを込めた。持ち帰り専門店で、定番のねぎまやつくねなどを1本130~180円で販売している。

 店舗入り口に「真備復興元年創業」と大書した垂れ幕を掲示。その横の壁には、友人の書家・田中一圭さん(47)=大阪府=に頼み、カタツムリと笑顔の住民の絵を描いた。カタツムリは「ゆっくりと復興に向けて歩んでいく」との願いを表現したという。

 物件はもともと酒店だったが、豪雨で水没したため閉店。真備町地区で空き物件を探していた西村さんの目に留まった。「お店がなくなってしまったら、地域の人は寂しさを感じると思う。もう一度、人が集う場所にしたかった」と話す。

 西村さんは建設会社に勤務した後、2016年に独立。津山市出身で真備町地区に地縁はないが、豪雨後に災害ボランティアとして活動を続けるうち、真備町のために何かしたいと思い立った。

 開店した18日、記念イベント「七幸マルシェ」を店舗前で開催。真備町地区で被災後に営業再開したパン店「パンポルト」や「讃岐うどん かわはら」などが出店し、オープンを祝った。「まちににぎわいが戻ってうれしい」。訪れた保育士女性(34)=倉敷市真備町地区=は声を弾ませた。

 営業時間は午前11時から午後7時まで。不定休。問い合わせは七幸(086―436―7546)。

(2018年11月23日 01時35分 更新)

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