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人工授精を4回失敗。続ける意味ある?

Q:35歳主婦です。人工授精を4回受けましたが妊娠しません。同じことを繰り返して意味がありますか。

A:連続して失敗しても偶然の可能性。成功する可能性は若干残っています

 人工授精は排卵日に合わせて洗浄濃縮精子を子宮内に注入するという方法で、精子の運動能力が少し足りない場合などに有効とされています。しかし、女性の年齢が35歳だと1回施行あたりの妊娠率はせいぜい8~12%程度です。

 妊娠不成立の原因は35歳だと排卵の半分近くは不良な卵子(染色体異常など)が排出される、卵巣から排出された卵子の半分くらいは卵管の中に入らない(精子と出合っていない)、出合ったが受精できなかった、受精したが受精卵の発育が途中でうまくいかなかった、受精卵が子宮内膜に着床できなかった、あるいは人工授精に用いた精子の状態がその日はあまり良くなかった、タイミングがずれていた等いろいろあります。

 従っていろいろな条件を整えて人工授精を行っても、偶然成功する可能性より偶然失敗する可能性の方が遙かに大きいということになります。4回連続で失敗しても偶然失敗した可能性がかなりあるため、成功する可能性はまだ残っているとも考えられ「同じことを繰り返すだけでは全く意味が無い」とは言えないということになります。

 実際10回目で成功することもまれにはあるので何回連続して失敗したら次のステップ(体外受精等)を考えるべきかは判断が難しいのですが、大体5~6回までとされています。しかし、女性の年齢が40歳を超えていれば早めのステップアップが推奨されます。

(2018年08月02日 02時04分 更新)

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