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倉敷・総社は家屋損壊の被害甚大 ボランティアの復旧支援に期待

民家周辺にたまった泥をかき出すボランティア=14日午前、倉敷市広江
民家周辺にたまった泥をかき出すボランティア=14日午前、倉敷市広江
 西日本豪雨は、甚大な浸水被害で多数の死者が出た倉敷市真備町地区のほかにも岡山県内各地で深い爪痕を残した。14日時点の県のまとめでは、死者・安否不明者、負傷者は10市町で100人を上回り、26市町村で1万棟を超える住宅が損壊や浸水の被害を受けるなど、水害の恐ろしさを改めて浮き彫りにした。今なお、多くの被災者が避難生活を送る一方、ボランティアらによる支援の輪も広がり、生活再建に向けた動きは徐々に本格化している。各地の状況をみた。

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 倉敷市は真備町地区以外でも被害に見舞われた。

 JR倉敷駅南約9キロの高台にある「コスモタウン広江団地」(約230世帯)では7日未明、裏山の一部が崩れて大量の土砂が民家や道路に流れ込んだ。市は全容を把握し切れていないが、推計では民家20棟程度が全半壊などの被害に遭っているという。けが人はいないとみられる。

 市の委託業者がショベルカーを使い、家屋前の道路にたまった土砂や樹木の除去作業を続けており、14日は被災後初めて、地区内の集会所にボランティアセンターが開設された。市民200人超が、スコップで民家敷地にたまった土砂をかき出したり、壊れて動かなくなった車両を押してトラックに積み込んだりした。

 自宅が土砂で覆われ、近くの広江公民館で避難生活を送るパート女性(36)は「頑張ってくれるボランティアには頭が下がる。継続的な支援をお願いしたい」と話した。

 総社市では6日夜、金属加工メーカー・朝日アルミ産業(同市下原)の工場が爆発。爆風で付近の民家などが全壊し、民家や店舗の窓ガラスが割れる被害が起きた。飛んできたがれきで実家(同所)の屋根に穴が開いた会社員男性(36)=岡山市北区=は「人が住める状態ではなくなった。早く仮設住宅を開設してほしい」と話す。

 同市は河川の氾濫や土砂崩れにより、昭和地区などで浸水被害が出た。市によると、14日現在で計968棟の家屋が被災し、内訳は全壊7棟▽半壊7棟▽一部損壊18棟▽床上浸水567棟▽床下浸水369棟。死者は2人に上った。同日午後1時現在、公民館を中心に15カ所の避難所を設けており、避難者数は278世帯744人。

 市は14~16日、約4千人のボランティアを投入する計画。初日は市内外から多くの人が訪れ、昭和、下原地区で民家の泥出しやがれきの撤去を行った。

(2018年07月14日 13時38分 更新)

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