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高梁に支援物資次々、復旧本格化 住民らが懸命の片付けや土砂撤去

土砂が流れ込んだ自宅を片付ける住民=9日午前11時、高梁市玉川町玉
土砂が流れ込んだ自宅を片付ける住民=9日午前11時、高梁市玉川町玉
土砂が流れ込んだ自宅を片付ける住民=9日午前11時、高梁市玉川町玉
土砂が流れ込んだ自宅を片付ける住民=9日午前11時、高梁市玉川町玉
 西日本を中心とした豪雨災害で浸水被害が相次いだ高梁市では9日も市内各地で住民らが家屋の後片付けなどに追われた。市には友好都市などから支援物資が次々と寄せられるなど復旧に向けた動きが本格化している。

 浸水被害に見舞われた地域では9日も、疲れた表情を浮かべた住民らが猛暑の中、水浸しになった家屋の後片付けや道路の土砂の撤去などに懸命に取り組んだ。

 同日正午までに市に寄せられた浸水被害は、床上26棟、床下12棟。市災害対策本部は「市全域に被害が及んでいるため、調査が進んでいないのが現状。数はさらに増えるはず」とする。

 玉川町玉の会社役員男性(64)は6日午後8時半ごろ、自宅1階に土砂が流れ込んだ。「近くの玉川小へ避難中だった。泥水が一気に胸まで押し寄せ、数メートル泳いで自宅に戻った」と振り返る。

 2階で不安な一夜を過ごし、翌日から片付けを開始。この日も妻や駆け付けた兄の3人で庭にたまった泥をかき出し、1階に散乱した家具を汗だくで運び出したが「老後のため、新調したばかりの家具も全て台無し。この先、夢も希望も感じられない」とため息をついた。

 高梁川沿いにある竹本商事運輸(松山)でも、従業員らが事務所や倉庫の片付けに当たった。三宅敏弘社長(57)は「車両や荷物は浸水したが、従業員が無事だったのが一番。一日も早く通常営業したい」と話した。

 市民体育館で支援物資配布開始

 高梁市は9日、市民体育館(落合町近似)で、豪雨で被害を受けた住民向けに救援物資の配布を始めた。友好都市や災害時応援協定を締結している県外3市町からも食料品などの支援物資を積んだ車両が到着した。

 物資は被災した住民や施設を対象に配布。時間は午前9時~午後5時で、受付の市職員に世帯人数や必要な数などを申請すれば、希望する品が持ち帰れる。

 市には7日からペットボトルの水をはじめ、レトルト食品や菓子といった保存可能な食料、乳児用の紙おむつや粉ミルクなどが集まっている。

 8日は友好都市の茨城県筑西市と高知県四万十町、災害時応援協定を結んでいる三重県亀山市の職員が相次いで物資を届けた。筑西市は給水車や食料品を載せたトラックなど計5台、職員計10人で約18時間かけて高梁市に到着した。

 筑西市の古宇田(こうた)将人広報広聴課長補佐(47)は「困った時はお互いさま。できる限り支援するので、高梁の皆さんに早く元気を出してもらいたい」と話した。

 物資の配布の問い合わせは、高梁市介護保険課(0866―21―0300)か市医療連携課(0866―21―0304)。

(2018年07月09日 10時58分 更新)

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