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萬歳山 國清寺(ばんざいさん こくせいじ)

かつては新京橋より南にあった山門
かつては新京橋より南にあった山門
萬歳山 國清寺(ばんざいさん こくせいじ)
萬歳山 國清寺(ばんざいさん こくせいじ)
禅の心を現した庭
禅の心を現した庭
大石良雄の実母に縁ある天城池田家に伝わる文殻観音像
大石良雄の実母に縁ある天城池田家に伝わる文殻観音像
ご本尊・南無釈迦牟尼佛
ご本尊・南無釈迦牟尼佛
大愚堂(坐禅堂)
大愚堂(坐禅堂)
観音堂
観音堂
池田家の繁栄を偲ばせる、臨済宗妙心寺派の禅寺<歴史>池田家の菩提寺として伝統ある臨済宗の寺院 國清寺は臨済宗妙心寺派の禅寺。建立したのは姫路城主・池田輝政の嫡子である池田利隆。 利隆の異母弟で、岡山藩主・池田忠継が幼少であったため、岡山城に入り藩政を代行することになった。その間の1609(慶長14)年、本山の妙心寺より太華本然禅師を招き、寺名を法源寺として開山したのが同寺である。当時、密教系寺院(天台宗、真言宗)や日蓮宗が主流であった岡山城下において臨済宗を招いたことにより、大きな注目を集めた。 その後、忠継が若くして亡くなった後、弟の池田忠雄が岡山藩を継ぐ際に、同寺を竜峰寺と改称。さらに1632(寛永9)年、利隆の嫡子で鳥取城主の池田光政が国替えによって岡山藩主となり、輝政公の法名である國清寺殿を寺名とし、祖父・輝政と父・利隆の菩提寺とした。今でも、池田家に縁のある姫路、鳥取、岡山の地には國清寺という名の寺が残る。<見どころ>風情ある朝夕の鐘の音 四季の彩りに満ちた庭園 かつて同寺は、約4500坪以上もの広さを有し、多くの伽藍があったが、戦災でほとんどを失った。残ったのは大愚堂(坐禅堂)、山門、鐘撞堂などである。奇跡的にご本尊の南無釈迦牟尼佛と、文殻観音像、阿古無地蔵も戦火を免れた。 その後、戦後の都市計画によって、敷地は大幅に狭められたものの、岡山市中心部にありながら、門を一歩入ると凛とした静けさと手入れの行き届いた美しい庭が広がり、まるで別世界に足を踏み入れたかのような感覚にとらわれる。 境内は四季を通じていろいろな表情が楽しめるほか、早朝5時と夕暮れ時に聞こえてくる鐘の音も風情がある。毎年大晦日の除夜の鐘(一般参加可能)は、同寺の名物として知られる。 また、観音堂では檀信徒の位牌を祀り、永代供養を行っているほか、忠臣蔵で有名な大石良雄の実母の生家である天城池田家で、大石良雄の切腹後、密かに作られたという文殻観音像も安置されている。 主な行事としては、「坐禅会」がよく知られている。日々の喧騒から離れ、大愚堂で静かに坐禅をくむことができると、好評だ。ご案内住所/〒703-8293 岡山市中区小橋町2-4-28TEL/086-272-0066交通/山陽自動車道・岡山ICから車で30分。JR岡山駅から車で10分宗派/臨済宗ご本尊/南無釈迦牟尼佛開山/1609(慶長14)年代表的寺宝/文殻観音像 ほか年間行事毎月1・2・3日、毎月第3日曜日/坐禅会3月(彼岸中日)/春季彼岸会8月16日/うら盆法要9月(彼岸中日)/秋季彼岸会10月10日/開山忌12月31日/除夜の鐘【ここも! 見どころ発見】清光苑 旭東小学校の校舎の一部を移築したもので、終戦直後は子どもたちの日曜学校としてにぎわっていた。現在は講演会や講座などで使用されている。建築様式から明治から大正期のものと推測されるが、ただ今、寺院内の建物や遺物などを学術調査中。詳細が待たれる。

(2019年06月21日 09時20分 更新)

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