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浜の蔵と姫新線中国勝山駅 旭川から鉄道へ交通の変遷を象徴

 1930(昭和5)年12月11日に全線開業した津山・新見間は、1936(昭和11)年10月9日まで作備線(さくびせん)と呼ばれていた。現在、姫新線津山・新見間71.8キロには列車番号800番台の普通列車が1日6往復、津山・中国勝山間37.5キロには1800番台の普通列車5往復と3800番台の快速1往復、中国勝山・新見間34.3キロには2800番台の普通列車1往復と9800番台の快速1往復が走っている。開業当時の久世・新見間には1日7往復の蒸気列車があり、そのうちの4往復が客車と貨車の混合列車で、最速列車で1時間34分、運賃は63銭、250人から260人が利用していた❇1。

 津山・美作追分間が開業した1923(大正12)年、津山駅に岡山機関庫津山分庫が置かれた。線路が久世に延びた1924(大正13)年、久世駅に機関車駐在所が新設され、1925(大正14)年の勝山延伸で中国勝山駅に移転された。その頃の作備線で活躍した蒸気機関車は230形だった。230形は500形や600形同様、イギリス製A8系1−B−1機関車を模して国内で量産されたタンク機関車で、全長9767ミリ、動輪直径1245ミリ。1902(明治35)年から1909(明治42)年までに41両製造された❇2。

 中国勝山駅と機関車駐在所は、新庄川と合流した旭川の左岸に造られた。そこは「浜の蔵」と呼ばれる高瀬舟の港の北側で、年貢米を保管する蔵が4棟並んでいた。...
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(2024年05月15日 11時00分 更新)

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