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米宇宙企業、民間初の月面着陸 経済活動の拡大へ一歩

 月周回軌道に入った米インテュイティブ・マシンズの月着陸船ノバC。機体搭載のカメラで撮影した(同社提供・共同)
 月周回軌道に入った米インテュイティブ・マシンズの月着陸船ノバC。機体搭載のカメラで撮影した(同社提供・共同)
 【ワシントン共同】米宇宙企業インテュイティブ・マシンズは22日、無人の月着陸船「ノバC」が月に着陸したと発表した。民間企業では初で、米宇宙機の月面着陸は1972年のアポロ17号以来。政府が担ってきた月探査に企業が参画し、物資輸送や研究、インフラ整備など経済活動を広げていく一歩となる。

 NASAのネルソン局長は「一世一代の着陸を成功させた」と祝った。同社によると、機体は月面で直立しており、データ送信の開始も確認できた。

 着陸船はNASAの観測機器などを積み、フロリダ州を出て約1週間かけ到着した。目的地の南極周辺には米国主導の探査計画「アルテミス計画」で2026年に有人着陸する際の候補地がある。中国も科学探査を目指しており、米中競合の場となりそうだ。

 月面着陸に成功した国は5カ国。米中と旧ソ連、インドに続き、日本が今年1月、小型探査機「SLIM」で成功した。いずれも政府のプロジェクトだった。

 地球の6分の1とはいえ直径数百メートルの小惑星に比べ格段に重力の大きい月は、減速し軟着陸するのが難しい。

(2024年02月23日 15時35分 更新)

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