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鞆埋め立て 決裁なく免許交付 広島県、福山市に工事中止要請

広島県庁
広島県庁
 広島県は8日、福山市が鞆町の平漁港で進める埋め立て工事を巡り、県庁内での必要な決裁手続きを経ず不適正に、市へ必要な免許を出していたと発表した。県は同日、市に工事中止を要請した。

 県港湾振興課によると、埋め立ては約3200平方メートルが対象で、市は公有水面埋立法に基づき2022年6月に出願した。県の担当は同12月、手続きで求められる幹部職員の承認を得ずに湯崎英彦知事名の公印付き免許書を渡した。市は今年3月、工事に着手した。

 県は同11月、不適正な事務処理を把握。引き続き詳しい経緯を調べており、港湾振興課は「手続きの適正性について信頼を損ねてしまい申し訳ない」としている。

 埋め立ては、鞆町内の渋滞緩和に向けて県が近くで整備している「鞆未来トンネル」(全長約2・1キロ)の掘削残土を活用。市が住民の交流拠点や災害時避難場所となる広場を建設する。24年度中の造成完了を予定。市港湾河川課は「突然の連絡に驚いている。県の法的な確認を待って対応を判断したい」としている。

(2023年12月08日 22時09分 更新)

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