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笹子事故11年、遺族らが献花 9人死亡「悪夢いまだに」

 中央自動車道笹子トンネル出口付近の慰霊碑に供えられた花=2日午前、山梨県大月市
 中央自動車道笹子トンネル出口付近の慰霊碑に供えられた花=2日午前、山梨県大月市
 2012年に9人が死亡し、3人が重軽傷を負った中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故は2日、発生から11年となった。追悼式で中日本高速道路(名古屋市)の社長は改めて謝罪し、遺族は「悪い夢を見続けているのではないかという感覚が、いまだに拭えない」と述べた。

 事故が起きた午前8時過ぎ、遺族らがトンネル出口付近の慰霊碑に献花、黙とうした。

 その後、現場から約8キロの初狩パーキングエリアにある別の慰霊碑前で、中日本高速が追悼慰霊式を開催。小室俊二社長は「かけがえのない人生を奪うという、あってはならない事故を起こしてしまった」と陳謝した。

 遺族代表として追悼の辞を述べた、長女玲さん=当時(28)=を亡くした兵庫県芦屋市の松本邦夫さん(72)は「原因究明を期待してきたが、中日本高速と国土交通省の態度は変わっていない」と述べ、さらなる情報開示を求めた。

 今年5月には、中日本高速の社員と遺族の対話が初めて実現したが、小室氏は、遺族が求める事故原因の再調査は実施しない考えを示している。

(2023年12月02日 10時52分 更新)

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