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桃形浮きで海ごみ流出ルート調査 岡山、小中高生ら30人が協力

用水路に桃形の浮きを流す参加者
用水路に桃形の浮きを流す参加者
 ごみに見立てた桃形の浮きを用水路に流し、海への流出過程を探る調査が24日、岡山市中心部で行われた。流れるルートや滞留場所を突き止め、海ごみの削減につなげるのが狙い。

 小中高校生ら約30人が参加し調査を手助け。生分解性の樹脂でできた浮き大小計30個(大は直径、高さいずれも20センチ、小は同10センチ)を岡山市北区の用水路に一斉に放流した。大学生のスタッフらが3時間追跡し、スマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)や記録写真で流路の情報を集めた。

 この後、同市内で参加者向けの報告会があり、調査に協力している京都大の伊勢武史准教授が、浮きの流れた距離は0・3キロ~1・1キロで差が出たことなどを伝えた。集まったデータを分析し11月中旬をめどに最終報告会を開くという。

 岡山市立大元小4年の女子児童(10)は「浮きの流れが速くて驚いた。友達と身近なごみを拾って、海に届かないようにしたい」と話した。

 社会課題の解決に取り組むNPO法人などでつくるプロジェクトチーム「オカヤマどんぶらこリサーチ」が企画した。

(2023年09月24日 20時01分 更新)

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