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宮崎の希少マンゴー出荷 年2千個「パルメロ」

 収穫を控えて色づいた希少マンゴー「パルメロ」=5月、宮崎市
 収穫を控えて色づいた希少マンゴー「パルメロ」=5月、宮崎市
 宮崎市で約2千個しか生産されない希少マンゴー「パルメロ」の出荷が始まった。マンゴー栽培が全国各地に広がり、宮崎産ブランドが薄れてきたことに危機感を持つ農家6人がつくる。滑らかな口当たりで甘みが強く、香りが高いのが特徴だ。8月末まで続く。

 パルメロの生みの親鬼塚高幸さん(51)が海外から苗を取り寄せ、生産者の仲間と栽培法や肥料などを試行錯誤。宮崎大の遺伝子検査で従来にない品種と確認し、2021年に商標登録にこぎ着けた。研究期間は約17年に及んだ。

 パルメロは、宮崎産の代表的なブランド「太陽のタマゴ」などのアーウィン種に比べ、開花から収穫まで約30日長く、完熟度が高い。これまで30種以上を育ててきた鬼塚さんも「味はパルメロがピカイチだ」と自信を見せる。

 600グラム以上で糖度20度以上だと、1個3万円の高級品。百貨店のほかオンラインでも販売している。

(2023年06月10日 05時42分 更新)

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