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日本でウクライナ復興会議開催へ 首相伝達、7億円支援も表明

 浸水したウクライナ南部ヘルソンの様子=7日(ロイター=共同)
 浸水したウクライナ南部ヘルソンの様子=7日(ロイター=共同)
 岸田文雄首相は9日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した。ウクライナ大統領府によると、首相は、来年初めに日本でウクライナの復興に関する会議を開く用意があると伝えた。ウクライナ南部ヘルソン州で起きた巨大ダム決壊で生じた洪水被害を受け、500万ドル(約6億9700万円)規模の緊急人道支援を実施すると表明した。

 ウクライナ側の発表では、両氏はゼレンスキー氏がロシアの侵攻から500日に当たる7月に開催を呼びかけている「和平サミット」の準備状況を巡り意見交換。ゼレンスキー氏が提唱する10項目の和平案についても協議した。日本による地雷除去協力についても話し合ったという。

 日本外務省によると、首相はダム決壊に関し、お見舞いと連帯の気持ちを改めて伝達。ロシアの侵略により民間施設に被害が出ているのは「断じて正当化できない」と強く非難した。

 ゼレンスキー氏からは、ロシアからミサイルや無人機(ドローン)で激しい攻撃が連日続いているとの戦況に関する説明があった。

(2023年06月09日 21時21分 更新)

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