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ウクライナが破壊計画、米は把握 ロシア独結ぶガス管、機密文書

 デンマーク沖の海面に浮かぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」から漏れたガスの気泡=2022年9月(ロイター=共同)
 デンマーク沖の海面に浮かぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」から漏れたガスの気泡=2022年9月(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】ロシア産天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノルドストリーム」で昨年9月に起きたガス漏れを巡り、米紙ワシントン・ポスト電子版は6日、ウクライナ軍のダイバーによる破壊計画を米政府が事前に把握していたと報じた。米当局の機密文書に基づくとしている。破壊計画と実際の状況が酷似し、欧米がウクライナの関与を疑う根拠になっているという。

 破壊計画の情報は欧州の情報機関によって昨年6月に米中央情報局(CIA)にもたらされた。親ウクライナのグループによる攻撃が原因だった可能性があると既に報じられているが、具体的な破壊計画が明らかになるのは初めて。ウクライナ当局は関与を否定している。

 同紙によると、ウクライナ軍特殊部隊のダイバーら6人が身元を偽って船を借り、潜水艇を使用してパイプラインを破壊する計画だった。6人はウクライナ軍のザルジニー総司令官に直接報告をすることになっており、ゼレンスキー大統領が計画を把握していない可能性もあるという。CIAはドイツなどに機密情報を共有した。

(2023年06月07日 06時44分 更新)

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