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23年の世界成長率2・1% 世銀、中国回復で上方修正

 【ワシントン共同】世界銀行は6日発表した最新の世界経済見通しで、2023年の世界全体の実質成長率を2・1%と予測した。新型コロナウイルス対策を緩和した中国がけん引するほか、先進国の成長率予想も引き上げたため、1月時点の1・7%から上方修正した。日本は海外需要の低迷で0・2ポイント引き下げ、0・8%とした。

 今後の懸念材料としては米銀行破綻による金融機関の貸し出し縮小や、各国中央銀行による利上げを挙げた。利上げによる影響は23年がピークになるとし「今年後半には大幅に成長が減速する」と指摘。世界全体の24年の成長率は0・3ポイント下方修正の2・4%とし、25年は3%を見込んだ。利上げが続けば、成長率はさらに鈍化するとした。

 日本は23年後半に輸入物価の上昇が落ち着くとしたものの「実質賃金の伸びの持続的な弱さが消費を抑制する」と指摘。24年の成長率は1月時点の見通しと変わらず0・7%、25年は0・6%と低成長が続くと予測した。

(2023年06月06日 22時33分 更新)

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