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奄美の植物を遺伝子分類 初の目録発行

 「奄美群島植物目録」を著した植物研究家の田畑満大さん(本人提供)
 「奄美群島植物目録」を著した植物研究家の田畑満大さん(本人提供)
 鹿児島県奄美市の植物研究家田畑満大さん(87)が、遺伝子解析に基づく分類体系で奄美群島の植物を初めて記録した「奄美群島植物目録」を発行した。田畑さんは「植物研究は日進月歩だ。目録は途中経過で、いつか更新してほしい」と話す。

 奄美各地を丹念に調べ、島や地域ごとにまとめた目録を約10年前から遺伝子解析に基づく結果で分類し始めた。目録には外来種を含め2千種余りを掲載し、属名や花期といった情報も盛り込んだ。

 「琉球植物誌」などの著書がある植物研究の大家、故初島住彦氏らに約60年前に出会ったのがきっかけとなった。

 目録はB5判で248ページ、5500円。問い合わせは発行元の南方新社。

(2023年06月06日 05時46分 更新)

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