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高校生の入院 10月から無料化 岡山市 医療費助成拡充で前倒し

記者会見する大森市長
記者会見する大森市長
 岡山市は5日、来年1月からの子ども医療費助成拡充で、高校生の入院医療費を前倒しして今年10月1日から無料にすると発表した。条例改正案を12日開会予定の6月定例市議会に提案する。

 市によると、入院が想定される高校生は数百人程度と少なく、医療機関への周知やシステム改修といった準備が整うめどが立ったため。必要な費用は2023年度一般会計補正予算案に計上する。

 市は8月下旬、市内に約2万人いる高校生に案内文を送付する。助成を受けるには受給資格証が必要で、電子申請や各区役所の窓口などでの申請を9月から受け付ける。

 高校生の入院医療費は現在、3割が自己負担となっている。記者会見した大森雅夫市長は「家庭での負担感は相当圧縮される。家計に大きく効いてくるだろう」と述べた。

 条例改正案では予定通り1月1日から、小学生の通院を無料、中高生の通院を1割負担にすることも定める。現行制度は小学生が1割負担、中高生は3割負担。

(2023年06月05日 11時16分 更新)

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