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「謎のエリア」石棺墓に赤色顔料 吉野ケ里遺跡、ふた裏側に「×」

 吉野ケ里遺跡で始まった石棺墓の開口作業=5日午前、佐賀県吉野ケ里町
 吉野ケ里遺跡で始まった石棺墓の開口作業=5日午前、佐賀県吉野ケ里町
 佐賀県は5日、弥生時代の大規模集落で知られる吉野ケ里遺跡(同県吉野ケ里町、神埼市)の手つかずだった「謎のエリア」で、昨年開始した発掘調査で見つけた石棺墓の開口作業を始め、内部に詰まった土の表面から赤色顔料が見つかったと明らかにした。3枚開けたふたのうち、1枚の裏側に「×」に似た文様が刻まれているのも確認した。

 同日午前10時ごろ、遺跡中央部の日吉神社跡地に県職員ら約20人が集合。作業員がショベルカーに乗り込み、石の下に通したロープを重機に引っかけ、声をかけながら慎重にふたを持ち上げた。ふたを3枚開けた結果、石棺墓内に土が詰まっていることが確認できた。

(2023年06月05日 13時10分 更新)

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