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愛されて70年 キリンの塔撤去へ 池田動物園 老朽化で7日から解体

撤去されるキリンの塔
撤去されるキリンの塔
 池田動物園(岡山市北区京山)の入り口近くに立つキリンの塔が、撤去されることになった。老朽化のためで、7日から解体作業に入る。首の部分に園名が赤字で大書され、開園当初から70年にわたって入場者を迎え続けてきたシンボル的存在だけに、関係者が別れを惜しんでいる。

 高さ10メートル、幅1・5メートル、奥行き2メートルの鉄製。黄色を基調に黒の丸い斑点が入り、つぶらな瞳と首元のちょうネクタイがチャームポイント。開園した1953年に東京のライター製造会社から寄贈されたという。

 長年の風雨にさらされて表面のトタンが剥がれかけ、強風で飛ぶ恐れがあることから撤去を決めた。忠政智登士副園長(88)は「動物園を長い間PRしてくれ、多くの人に愛されてきた大看板。なくなるのは寂しい」と話している。

 園によると、解体作業は3日間の予定。塔内部に電線を通し電柱としても使っていたため、跡地には電柱を立てるという。

(2023年06月04日 16時12分 更新)

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