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日韓、照射問題再発防止へ協議 防衛相が3年半ぶり会談

 会談前に握手を交わす浜田防衛相(右)と韓国の李鐘燮国防相。2019年11月以来約3年半ぶりの日韓防衛相会談となった=4日、シンガポール(共同)
 会談前に握手を交わす浜田防衛相(右)と韓国の李鐘燮国防相。2019年11月以来約3年半ぶりの日韓防衛相会談となった=4日、シンガポール(共同)
 浜田防衛相(右)は4日、韓国の李国防相と会談。レーダー照射問題の再発防止など関係修復を巡り協議した。日韓防衛相の会談は19年以来、約3年半ぶり=シンガポール
 浜田防衛相(右)は4日、韓国の李国防相と会談。レーダー照射問題の再発防止など関係修復を巡り協議した。日韓防衛相の会談は19年以来、約3年半ぶり=シンガポール
 【シンガポール共同】浜田靖一防衛相は4日、訪問先のシンガポールで韓国の李鐘燮国防相と会談した。元徴用工問題の進展など日韓関係の改善が進む中、対立が続いてきた防衛当局間の関係修復を巡り協議。2018年に発生した韓国艦による自衛隊機への火器管制レーダー照射問題を巡り、再発防止へ協議を加速化させる方針で一致し、日韓や日米韓3カ国の防衛協力を推進すると確認した。日韓防衛相の会談は19年11月以来、約3年半ぶり。

 レーダー照射問題を巡っては、危険な行為だと非難した日本側に対し、韓国側は照射の事実を否定し、平行線をたどってきた。ただ首脳間の相互往来再開などを踏まえ、日本側は関係修復を模索している。

 韓国の尹錫悦政権は、対北朝鮮で日米韓の連携を深めるためにも日韓防衛協力の正常化を目指している。今年4月には日韓安保対話が約5年ぶりに復活。5月下旬には海上自衛隊の護衛艦が韓国主催の多国間訓練に参加した際、国内で拒否感が根強い自衛艦旗(旭日旗)を掲げて釜山に入港するのを容認した。

(2023年06月04日 13時23分 更新)

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