山陽新聞デジタル|さんデジ

北朝鮮、打ち上げを今後通告せず IMO非難に反発

 北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場で行われた軍事偵察衛星打ち上げの様子=5月31日(朝鮮通信=共同)
 北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場で行われた軍事偵察衛星打ち上げの様子=5月31日(朝鮮通信=共同)
 【北京共同】北朝鮮は4日、国際海事機関(IMO)が同国の軍事偵察衛星打ち上げを非難する決議を採択したことに反発し、打ち上げを事前に日本に通報したことを挙げながら、決議を「われわれの事前通報がもはや必要ないとのIMOの公式の立場と見なす」として、今後は事前通報を行わない方針を表明した。

 朝鮮中央通信が「国際問題評論家、キム・ミョンチョル」名の記事の体裁で伝えた。失敗した5月31日の打ち上げに続き「可能な限り早期に行う」と表明している再打ち上げを事前通報なしに行う可能性が出てきた。

 記事は、北朝鮮の衛星打ち上げ時期とロケットの落下地点をIMOは今後自力で調べて対策を講じる必要があると主張しており、日本などの関係国に対するものも含め一切の情報提供を行わない姿勢を示した。

 金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は、国連安全保障理事会が打ち上げについて協議する会合を開いたことを「内政干渉的な主権侵害」だとして非難する談話を3日付で出した。朝鮮中央通信が4日伝えた。

(2023年06月04日 10時04分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ