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原発処理水の放出「生活脅かす」 太平洋の議員、中止求める

 オンラインで開かれたシンポジウムに参加した北マリアナ諸島のジム・アタリグ議員(右上)ら=3日
 オンラインで開かれたシンポジウムに参加した北マリアナ諸島のジム・アタリグ議員(右上)ら=3日
 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡るシンポジウムが3日、オンラインで開かれた。放出に反対する太平洋北マリアナ諸島の地方議員らが参加し、海洋資源を糧に生きる現地住民にとって、放射性物質が完全に除去されていない処理水放出は「生活を揺るがす脅威だ」と指摘。計画の中止を求めた。

 北マリアナ諸島は、日本から南に約2350キロ離れた米国の自治領。連邦議会や地方議員らでつくる連合組織が処理水放出を非難する決議を採択している。

 シンポは日本国際法律家協会が主催。ロタ島のジム・アタリグ議員は「安全を主張する人たちは(放出後の)海の監視態勢など必要な情報を開示していない」と不信感を示した。

(2023年06月03日 18時35分 更新)

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