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インド列車衝突、死者288人に 安全対策に遅れ、脱線車両は大破

 インド東部オディシャ州の列車事故現場=3日(ロイター=共同)
 インド東部オディシャ州の列車事故現場=3日(ロイター=共同)
 3日、インド東部オディシャ州の病院で、列車事故の負傷者を見舞うモディ首相(中央)(インド政府提供・ロイター=共同)
 3日、インド東部オディシャ州の病院で、列車事故の負傷者を見舞うモディ首相(中央)(インド政府提供・ロイター=共同)
 3日、インド東部オディシャ州の列車事故現場に集まった人たち(ロイター=共同)
 3日、インド東部オディシャ州の列車事故現場に集まった人たち(ロイター=共同)
 【ニューデリー共同】インド東部オディシャ州バーラソールで2日起きた列車衝突事故で、インドメディアは3日、288人が死亡し、約800人が負傷したと報じた。インドの鉄道では設備の老朽化や不十分な整備が原因とみられる事故が頻発。安価な庶民の足として欠かせないが、広大な国土をカバーするだけに安全対策は遅れている。

 現地からの報道によると、脱線した車両が別の車両に乗り上げるように積み重なり、一部は線路から大きく外れ横倒しになった。衝撃で折れ曲がるように破壊された車両もあった。列車内に乗客が閉じ込められ、救出のため軍も出動した。

 インドメディアによると、東部西ベンガル州から南部タミルナド州に向かう旅客列車が誤った線路に進入して、貨物列車と衝突して脱線。脱線した旅客列車が、西ベンガル州方面に向かっていた対向の列車と衝突したとみられる。

 バイシュナブ鉄道相は、死者には補償金として100万ルピー(約170万円)、重傷者には20万ルピーを支払うとツイッターで表明した。

(2023年06月03日 23時57分 更新)

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