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モリアオガエル 生命の営み続ける 真庭・蒜山で産卵期 鳴き声響く

雌雄が重なり合い産卵するモリアオガエル=3日午前0時1分、真庭市蒜山下和
雌雄が重なり合い産卵するモリアオガエル=3日午前0時1分、真庭市蒜山下和
 真庭市蒜山地域でモリアオガエルが産卵期を迎えた。1匹の雌に一回り小さい雄たちが重なり合いながら生命の営みを続けている。

 岡山県版レッドデータブックで絶滅の危険が増大している「絶滅危惧Ⅱ類」に指定される希少種で、県内は主に中北部に分布。水際の草木に200~800個の卵が入った直径10~15センチの泡状の卵塊を産み付ける。卵は1週間ほどかけてふ化した後、オタマジャクシになって水に流れ落ちる。

 同市蒜山下和、津黒いきものふれあいの里では例年並みの5月26日に最初の産卵を確認。闇夜に「ココココ」とくぐもった鳴き声を響かせ、受精の際に出る粘液を脚でかき回して卵塊を作りだしており「大切な命。適度な距離を保って優しく見守って」と雪江祥貴館長(38)は話す。

 産卵のピークは今月中旬まで。観察などの問い合わせは同ふれあいの里(0867―67―7011)。

(2023年06月03日 10時47分 更新)

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