台風２号の影響による梅雨前線の活発化で、岡山県内は２日、広範囲で大雨に見舞われた。岡山市北区の国道５３号が落石で通行止めとなったほか、ＪＲ在来線などで運転見合わせが相次いだ。

　国土交通省岡山国道事務所によると、同建部町大田の国道５３号で午前１１時ごろ、通行人が直径約７０センチの落石を見つけて通報。安全確認のため大田交差点（同所）―金川大橋交差点（同御津金川）間の９・５キロを８時間半、全面通行止めとした。

　ＪＲ西日本中国統括本部によると、姫新線、因美線、芸備線の一部区間が日中に一時運転を取りやめた。山陽新幹線も東海道新幹線の運転見合わせに伴い、岡山―新大阪間で運休が相次ぐなど、ダイヤが大幅に乱れた。

　岡山地方気象台によると、２日午後５時までの２４時間雨量は奈義町８９・０ミリ、津山市７８・０ミリ、岡山市中心部５０・０ミリ―など。同気象台は「前線が次第に遠ざかり、天気は週末にかけて回復するだろう」と予報している。