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吉備真備ゆかり中国・西安と交流 矢掛・三谷小児童がオンラインで

オンラインで西安市の児童と交流する三谷小児童ら=同小
オンラインで西安市の児童と交流する三谷小児童ら=同小
 奈良時代の政治家・吉備真備(695~775年)らを輩出した下道(しもつみち)氏の墓所(国史跡)が残る岡山県矢掛町三谷地区の三谷小(同町東三成)5、6年生は5月30日、真備が遣唐使として学んだ現在の中国・西安市にある西安師範付属小5、6年生とオンラインで交流した。

 三谷は全25人、西安は代表約20人が参加した。互いのまちについて紹介し合い、三谷は真備をたたえる公園や銅像をはじめ、真備が中国から小麦、囲碁を持ち帰ったことを説明。西安は、秦の始皇帝陵を守る歩兵や馬車の陶像が並ぶ「兵馬俑(へいばよう)坑」が世界的に有名だとアピールした。

 三谷はソーラン節も披露。最後は今後も友好を深めるよう約束を交わした。

 6年男子(11)は「真備が西安で学んだのは1300年も昔なのに、僕たちが今も交流できているなんてすごいと思った」と話した。

 町内のほかの小学校でも同様の取り組みを行うという。

 両市町は1997年から2015年まで中学生や職員を相互派遣していたが、西日本豪雨や新型コロナウイルス禍で途絶えていた。

(2023年06月01日 16時34分 更新)

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