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日米、対北朝鮮で連携強化 防衛相が会談、衛星発射を非難

 会談前に写真に納まる浜田防衛相(右)とオースティン米国防長官=1日午前、防衛省
 会談前に写真に納まる浜田防衛相(右)とオースティン米国防長官=1日午前、防衛省
 会談後、記者会見する浜田防衛相(右)とオースティン米国防長官=1日午前、防衛省
 会談後、記者会見する浜田防衛相(右)とオースティン米国防長官=1日午前、防衛省
 浜田靖一防衛相は1日、来日した米国のオースティン国防長官と防衛省で会談した。北朝鮮が5月31日に「軍事偵察衛星の打ち上げ」として実施した弾道ミサイル技術を使った発射を非難。再発射に備え、日米や日米韓3カ国の連携と警戒監視の強化を確認した。日本が保有を決めた反撃能力(敵基地攻撃能力)の効果的な運用を含め、同盟の抑止力・対処力強化に向けて連携する方針で一致した。

 浜田氏は北朝鮮に関し「さらなる発射を行う可能性があり、日米、日米韓の連携を強化していく必要がある」と強調。オースティン氏は会談後の共同記者会見で、北朝鮮の衛星打ち上げに関し、米本土と同盟国の安全確保のため「米国はあらゆる必要な措置を取る」と表明した。「日米同盟はインド太平洋地域の内外で平和と安全の礎であり続ける」とも述べた。

 会談でオースティン氏は、米国が核を含む戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」へのコミットメント(関与)は揺るぎないと言明した。両氏は拡大抑止の信頼性を維持するため、率直な議論を強化していく考えで一致した。

(2023年06月01日 14時01分 更新)

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