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就活ヤマ場、大学生らの面接解禁 内定率7割超、過去最高

 来春卒業予定の大学生らへの採用活動解禁日を迎え、面接に臨む学生(右)と担当者=1日午前、東京都千代田区の第一生命保険
 来春卒業予定の大学生らへの採用活動解禁日を迎え、面接に臨む学生(右)と担当者=1日午前、東京都千代田区の第一生命保険
 来春卒業予定の大学生らへの筆記試験や採用面接が1日、政府の定める解禁日となり、主要企業を中心とした就職活動がヤマ場に突入した。民間調査による5月中旬時点の内定率は7割超に達し、過去最高ペースで推移。働き手の減少が見込まれる中、学生優位の「売り手市場」と採用活動の早期化が加速している。

 政府はこの日を採用活動の解禁日としているが、IT業界や外資企業の中には先行して採用を始める企業も多く、形骸化が指摘されている。

 新型コロナウイルス感染症が5月8日に5類に移行したのを受け、採用面接ではマスクの着用を求めないなど、感染対策を緩和する企業が相次いだ。

 第一生命保険は東京都内で対面での面接を実施。昨年はマスク着用を求めていたが「個人の判断」に切り替え、アクリル板も撤去した。

 三井住友海上火災保険はオンラインでの面接を行った。神奈川県立保健福祉大4年の女子学生(21)は「女性が活躍してキャリアアップできる職場を選びたかった。最初の面接で緊張したが自分の力を出せた」と晴れやかな表情を見せた。

(2023年06月01日 13時15分 更新)

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