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米債務上限停止法案、下院で可決 デフォルト回避へ前進

 米ワシントンの連邦議会議事堂=5月30日(共同)
 米ワシントンの連邦議会議事堂=5月30日(共同)
 【ワシントン共同】米議会下院は5月31日、連邦政府の債務上限の効力を一時的に停止する法案を賛成多数で可決した。米メディアによると、上院も週内に採決する見通しで、可決すればバイデン大統領の署名で成立する。6月5日にも政府の資金繰りが行き詰まるデフォルト(債務不履行)の回避に向けて前進した。

 米国がデフォルトの事態に陥れば世界の金融市場混乱は必至とみられるだけに、1日の東京株式市場では安心感から日経平均株価が一時上昇した。

 下院での採決結果は賛成314、反対117だった。野党共和党の保守強硬派や与党民主党の急進左派から反対者が出たが、超党派で過半数を確保できた。

 バイデン氏は下院での可決を受け、デフォルト回避へ「重要な一歩を踏み出した」との声明を公表。野党共和党のマッカーシー下院議長は法案可決により「最大の歳出削減となる」と述べた。

 上院の野党共和党トップであるマコネル院内総務は下院の採決に先立ち、記者団に対し、上院でも6月1日か2日に可決することが可能だとの見解を示した。

(2023年06月01日 13時55分 更新)

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