山陽新聞デジタル|さんデジ

UFO「大半は説明つく」 米会議、宇宙人の情報なし

 中東で無人機が撮影した球形のUFO(矢印)(米国防総省提供・共同)
 中東で無人機が撮影した球形のUFO(矢印)(米国防総省提供・共同)
 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)が組織した有識者による未確認飛行物体(UFO)研究会が5月31日、公開会議を開いた。宇宙物理学者のスパーゲル会長は終了後の電話記者会見で「多くのUFOは説明がつく」と指摘、航空機や研究用気球、気象現象とみられるとした。メンバーの1人は「地球外生命体との関連を明確に示す情報はない」と述べた。

 昨年からデータ収集を進めており、夏に報告書をまとめる。理解が難しい現象も残ったが、スパーゲル氏は「データの質が低く、情報量が限られる傾向がある」とし、解明には「高品質なデータが必要だ」と強調した。

 研究会は、UFOや未知の自然現象を合わせた「未確認空中現象(UAP)」の解明と航空安全のため設置された。会議では、国防総省で調査を担う全領域異常対策室(AARO)のカークパトリック室長が軍用機などからの800件超の目撃情報を精査していると明かした。「本当に特異と言えるのは2~5%ほどだ」とした。

 UFOは半数が球形で、大きさは1~4メートル。色は白や銀色、半透明が多く、民間機が飛ぶ高度3千~9千メートルに集中するという。

(2023年06月01日 09時13分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ