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川辺橋の橋脚 6月中旬までに撤去 岡山県、損傷した一部と周辺橋桁

上流方向に傾いた川辺橋の橋脚(手前)=8日
上流方向に傾いた川辺橋の橋脚(手前)=8日
 岡山県は31日、橋脚が傾き通行止めになっている高梁川の川辺橋(総社市清音上中島―倉敷市真備町川辺)について、損傷した一部の橋脚と橋桁の応急的な撤去を6月1日に開始すると発表した。本格的な出水期となる6月中旬までの作業完了を目指す。

 川辺橋を巡っては伊原木隆太知事が記者会見で復旧を目指す意向を示しつつ「完全復旧には数年かかる」との認識を示している。今回撤去するのは17本ある橋脚のうち真備町地区側から2本目と周辺の橋桁。損傷部分が倒壊した場合、川の流れを阻害して水位上昇につながる危険性もあるとして作業を急ぐ。

 橋脚の傾きは5月8日に判明し、県は同13日から資材置き場の確保といった準備を進めていた。撤去後の復旧工事の方向性などは現時点で未定という。

 県は川辺橋の代替として、北側にある自動車用の新川辺橋に自転車・歩行者用の通行帯を設けている。県道路建設課は「損傷部分の倒壊による二次災害が起きないよう一日も早く撤去を完了させたい」としている。

(2023年05月31日 19時47分 更新)

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