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工場排ガスCO2を燃料活用 アイシン、資源循環を実証

 アイシンが公開した「資源循環システム」の一部=29日午後、愛知県西尾市
 アイシンが公開した「資源循環システム」の一部=29日午後、愛知県西尾市
 アイシンは29日、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、愛知県西尾市の工場で、排ガスから二酸化炭素(CO2)を分離回収し、燃料として活用する「資源循環システム」を報道陣に公開した。システムの実証を3月に開始した。

 工場で稼働しているアルミ溶解炉の排ガスからCO2を分離し、回収。屋根にある太陽光発電の電気などを使って製造した水素と結合させ、メタンを生成する。メタンは溶解炉の燃料として再利用する。

 アイシンは、CO2の分離回収装置を開発。燃焼設備が分散していることから工場ごとに設置する必要があり、装置の小型化を念頭に置いた。

(2023年05月29日 17時56分 更新)

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