山陽新聞デジタル|さんデジ

中国、極東ウラジオ港利用へ 物流でロシアと関係強化

 中国吉林省琿春市にある中ロ貿易の関連施設=1月(共同)
 中国吉林省琿春市にある中ロ貿易の関連施設=1月(共同)
 【北京共同】中国税関総署は29日までに、東北部で海に面していない吉林省から東部の豊かな沿岸地帯に省産品を出荷する際、ロシア極東ウラジオストクの港を中継する特例措置を実施すると発表した。6月1日から始める。

 ウクライナ侵攻を機にロシアとの経済関係が強まったのを利用し、発展から取り残された東北部の振興を図る狙い。

 ロシアも中国東北部との経済交流がウラジオストク港の機能強化につながると判断した。中ロは3月の首脳会談で両国間の物流の拡大で合意していた。

 中ロ貿易は、2022年に貿易総額が1902億ドル(約27兆円)と年間で過去最高になった。

(2023年05月29日 17時41分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ