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池上彰さん 学び続ける大切さ訴え 福山でG7広島サミットなど語る

学び続ける大切さについて講演する池上さん
学び続ける大切さについて講演する池上さん
 ジャーナリストの池上彰さんが28日、福山市松浜町のリーデンローズで「学び続ける力」と題して講演。市民ら約2千人がG7広島サミットなど最新の出来事から、世界情勢について理解を深めた。

 池上さんは、G7首脳の集合写真は、大統領や首相といった肩書によって立ち位置が決まっていると説明し「各国の多様な統治の仕組みが見えてくる」と述べた。首脳たちが厳島神社(廿日市市)を訪れたニュースでは「参拝」との表現が使われていなかった点に着目、国際舞台では国々の宗教を尊重する必要があると指摘した。

 最後に「ニュースで疑問に思ったことを調べていくと視野が広がる。将来、いい歴史を残せるかは私たちにかかっており、学ぶことで成長し続けてほしい」と訴えた。

 家族で訪れた広島大付属福山中2年(13)は「知識の豊富さに圧倒された。歴史的舞台の裏話を聞けて興味深かった」と話していた。

 講演会は女性奉仕団体・国際ソロプチミストローズ福山の設立30周年記念事業の一環。

(2023年05月28日 21時35分 更新)

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