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出水期前に非常食や担架作り挑戦 豪雨被災の倉敷・真備 住民ら訓練

ポリ袋を使ったチャーハン作りを体験する参加者ら
ポリ袋を使ったチャーハン作りを体験する参加者ら
参加者らが調理した「ポリ袋でチャーハン」
参加者らが調理した「ポリ袋でチャーハン」
 梅雨や台風の出水期を前に、西日本豪雨(2018年7月)で被災した倉敷市真備町箭田地区の住民らによる防災訓練が28日、地元の小田川河川敷で行われた。キャンプ活動に見立てた非常食作りなどを約130人が体験し、楽しみながら知識を身に付けた。

 耐熱性ポリ袋に食材を入れて混ぜ、湯せんで火を通す「袋チャーハン」の調理では、同じ水を繰り返し沸かして使え、袋ごと皿によそえば皿洗いの手間を省けるといったメリットを実感。キャンプ用のテント張りや、竹2本と毛布を活用した担架作りにも挑戦した。

 孫(7)と袋チャーハンを作って食べた会社員(62)は「便利でおいしい。家族にも教えたい」と勉強になった様子。主催団体の一つ箭田まちづくり推進協議会の守屋美雪事務局長は「今後も楽しみながら川に親しみ、防災への意識を高めたい」と話した。

 河川敷での訓練は2020年から毎年5月に行っている。

(2023年05月28日 16時45分 更新)

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