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半世紀振り返り332組絆深める 「金婚夫婦の集い」倉敷会場

332組が参加した第25回「金婚夫婦お祝いの集い」倉敷会場=倉敷市民会館
332組が参加した第25回「金婚夫婦お祝いの集い」倉敷会場=倉敷市民会館
金婚夫婦を代表して祝辞状を受け取る小川陽生さん(中央)、善子さん夫妻
金婚夫婦を代表して祝辞状を受け取る小川陽生さん(中央)、善子さん夫妻
 第25回「金婚夫婦お祝いの集い」(山陽新聞社主催)倉敷会場が27日、倉敷市本町の市民会館で開かれた。岡山県西部を中心に参加した332組が、喜びや悲しみを分かち合いながら歩んだ半世紀を見つめ直し、夫婦の絆を深めた。

 晴れの日を迎えた夫婦が結ばれたのは、第2次ベビーブーム真っただ中の1973(昭和48)年。高度経済成長期の終盤だったが、県内では72年の山陽新幹線岡山開業による経済効果が続き、百貨店やホテルが相次ぎオープンした。

 式典では、仮谷寛志山陽新聞社常務取締役倉敷本社代表が「豊かな暮らしがあるのは皆さまの努力のおかげ。これからも互いを思いやり、笑顔の絶えない生活を送っていただきたい」とあいさつし、伊東香織倉敷市長も祝辞を述べた。

 金婚夫婦を代表し、倉敷地区ウエルカム観光ガイド連絡会長を務めた小川陽生さん(75)、善子さん(70)夫妻=同市=が登壇。陽生さんは新婚のとき約束したスイス旅行を退職後に実現したことなどを振り返り「会場にお集まりの皆さんにもそれぞれの物語がある。この集いをお互いへの感謝と再出発の機会に」と呼びかけた。

 会場では岡山フィルハーモニック管弦楽団が「わたしの彼は左きき」「学生街の喫茶店」といった当時のヒット曲を演奏。半世紀のニュースや世相を振り返る映像の上映や民謡歌手田中みずほさんのステージもあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 集いは山陽新聞社の創刊120周年を記念して始まった地域貢献事業。参加者には記念品が贈られ、会場で撮影した記念写真と祝辞状が後日届けられる。

(2023年05月27日 20時06分 更新)

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