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方谷のすごさ 小説通じて理解 高梁「孤城春たり」読む会初会合

本紙連載小説「孤城春たり」の味わい方について理解を深めた参加者
本紙連載小説「孤城春たり」の味わい方について理解を深めた参加者
 幕末の備中松山藩で財政改革を成し遂げた儒学者山田方谷(1805~77年)を題材に、本紙で連載中の小説「孤城春たり」を楽しく読む高梁の会は27日、高梁市役所で第1回の会合を開き、約20人が参加して作品の味わい方について理解を深めた。

 地元顕彰団体・高梁方谷会の渡辺道夫副会長(74)=倉敷市=が講師を務め、作者で直木賞作家の澤田瞳子さんがインタビューで「方谷だけをクローズアップしても、そのすごさは伝わらない」と述べていることを紹介。小説は藩主や弟子たちも取り上げた群像劇で、関わり合いを通して方谷の思想や魅力が浮かび上がっていると説明した。

 高梁市の参加者(74)は「巧みな表現で情景が頭に浮かび、毎日読むのを楽しみにしている。多くの人に小説を知ってもらい、大河ドラマ化が実現すれば」と話していた。

 高梁の会は3月5日に設立。楽しく読む会は、東京や笠岡市などでも立ち上がっている。

(2023年05月27日 12時38分 更新)

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