山陽新聞デジタル|さんデジ

首相、マイナトラブルで対策指示 「信頼回復へ一丸」「隠さない」

 参院予算委で答弁する岸田首相=26日午後
 参院予算委で答弁する岸田首相=26日午後
 マイナンバーを巡るトラブルが相次いだことを受け、岸田文雄首相は26日の参院予算委員会で、河野太郎デジタル相にデータやシステムの再点検など万全の対策を徹底するよう25日に指示したと明らかにした。松本剛明総務相や加藤勝信厚生労働相らとの連携も求め「(マイナンバーカードへの)信頼回復に向けて政府一丸となって対応する」と述べた。

 デジタル庁は26日、マイナンバーと公金受取口座のひも付けで、誤って他人名義の口座を登録したケースが14自治体で計20件あったと発表した。ほかにもこれまでに、マイナカードに保険証機能を持たせたマイナ保険証に別人の情報をひも付けた事例が判明。カード普及策のポイント誤付与などが相次いでいる。

 政府が以前から把握しながら公表しなかった事案もあり、岸田首相は「事実を隠すことはあってはならない。個人情報保護、国民の信頼確保は大前提だ」と強調した。立憲民主党の田名部匡代氏への答弁。加藤厚労相も予算委で「制度への懸念を抱かせることになり、大変申し訳なく思っている」と陳謝した。

(2023年05月26日 17時50分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ