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「悪口言われたと思った」と供述 射殺恐れ発砲か、長野の4人殺害

 青木政憲容疑者
 青木政憲容疑者
 長野県中野市で住宅に立てこもっていた青木政憲容疑者を乗せ、同県警中野署に向かう車(右)=26日午前4時49分
 長野県中野市で住宅に立てこもっていた青木政憲容疑者を乗せ、同県警中野署に向かう車(右)=26日午前4時49分
 長野県中野市で警察官や住民女性ら4人が殺害された事件で、警察官1人への殺人容疑で逮捕された農業青木政憲容疑者(31)=同市江部=が「被害者の女性に悪口を言われたと思って殺した。射殺されると思ったので警察官も殺した」という趣旨の供述をしていることが26日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警中野署捜査本部は女性2人との関係や動機を詳しく調べる。青木容疑者は「撃ったことは間違いない」と容疑を認めている。

 亡くなった女性2人はともに近所に住む村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)で、散歩仲間だった。村上さんが襲われるのを見た人が「男が刃渡り約30センチのサバイバルナイフで女性を刺した」と110番。竹内さんは容疑者宅近くで倒れていた。

 2人の遺体にはいずれも刺し傷があり、立て続けに刃物で襲われたとみられ、捜査本部は司法解剖して死因を特定する。

 捜査本部によると、青木容疑者は県公安委員会から散弾銃や空気銃など猟銃計4丁の所持許可を得ていた。全て本人名義で2015年以降に取得、更新していた。

(2023年05月26日 20時32分 更新)

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